ストレスについて

「ストレス」という言葉は、もう誰にとってもおなじみになってしまいました。

  「最近、仕事でストレスがたまっちゃって」

  「ストレス発散に温泉でもいかない?」

みなさんの間でもこんな会話は普通でしょう。
それほど私たちの生活の中には「ストレス」があふれているのです。けれども「ストレス、ストレス」と言葉で連発しているわりには、その正体がよくわかっていない人が多いのも現実です。

あなたは「ストレスって何?」と聞かれて、きちんと説明できるでしょうか?ストレスがどんな病気を引き起こすか知っていますか?ストレスの正体をしらなければ、ストレスを退治することはできません。相手の姿が見えないのに、むやみと棒を振り回しているようなものです。ストレスとはもともと物理学の用語です。テニスボールを指で押したところを思い浮かべてください。ボールはゆがんだ状態になりますね。この”ゆがみ”が「ストレス」です。
医学的にいえば「体の中に生じたゆがみの状態」といえます。

ストレスの原因にはいろいろあります。寒い、暑い、気圧の変化、放射線、けが…などの物理的ストレス。
対人関係による不安、緊張、恐怖、怒り、悲しみ…などの心理的・社会的ストレス。喜びもひとつのストレスです。

ストレスは、必ずしも悪いものとは限りません。適度なストレスは、体に、いい意味での緊張を与え、充実感をもたらします。ボールも指を離せば、元の丸い形に戻るでしょう?けれども、いつもいつも強いストレスで押さえつけられていたら…ゆがんだままのボールのように、体もゆがんだままになってしまいます。
これが病気になってしまった状態です。

私はストレスが原因で起こる病気んも治療を専門に80年代から診療をしてきました。
毎日毎日、診療し心の悩みを聞いてきました。けれども私が診療できるかたには限りがあります。
そこでみなさんにストレスのことをよくしっていただき、じぶんでストレスの管理をしていただきたいのです。